進学個別指導塾Willbe【兵庫県赤穂市】非公式ブログ

塾長光庵(こうあん)のブログです。まだ途中ですが、書いておこうと思います。 塾をやっていると、 正しいことを言わないといけない場面が増えます。 でも実際は、 そんなに綺麗に割り切れることばかりではありません。 うまくいくこともあれば、 うまくいかないこともあります。 むしろ、 うまくいかないことの方が多いかもしれません。 ここでは、 そういう“途中のままの考え”を、 そのまま残しておこうと思います。

計算の前にやることがある。




勉強というのは、とても抽象的な世界です。



たとえば「数」ひとつ取ってみてもそう。


数の学習というと、多くの人は順序ばかりを重視しがちです。



だから
お風呂で「1、2、3……100!」と数える。
これを一生懸命やる。



もちろん、順序は大切です。


でも、数にはそれだけではありません。





数には、あと二つの大切な性質があります。


・1対1の対応
(ぞうが3頭でも、アリが3匹でも、「3」という数で表せるということ)

・数の合成と分解


このあたりを通して、子どもは
「大きい・小さい」
「多い・少ない」
「加える・除く」
といった、
概念のことばを身につけていきます。





ここが、ものすごく大事なところです。



国語と算数は、本来バラバラに伸びるものではありません。
一体で伸びるものです。





ところが現実には、

1から10まで言えたらすぐに足し算、

できるようになったら引き算、

反復して慣れたら掛け算・割り算へ。





概念をすっ飛ばして、手順だけを積み上げてしまう。





その結果どうなるか。





文章題ができない。




でも計算だけはやたら速い。
国語は苦手。





そんな生徒が、きれいに出来上がります。





そして学年が上がる頃、


決まってこんなことを言い始める。



「私は理系だから、国語はしょうがないですよね」



――いや、それ、理系の問題じゃない。


育ち方の問題です。





数を通して、ことばを育てなかった。


それだけの話なんです。