進学個別指導塾Willbe【兵庫県赤穂市】

兵庫県赤穂市の進学個別指導塾Willbe塾長光庵(こうあん)のブログです。年長さんから高校3年生までが在籍しています。

中学生、国語の問題集2P進むのに100分。。。








本題の前に少しお付き合いください。



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https://www.anlp.jp/proceedings/annual_meeting/2020/pdf_dir/E1-3.pdf


↑↑

「AIに負けない子を育てる」
AI vs. 教科書が読めない子どもたち



おなじみの新井紀子さんも参加している論文?です。




小学6年生

推定語彙力 最大  約32126語

推定語彙力 中央値 約19267語

推定語彙力 最小  約13371語



↑日本語です。





ちなみに

誰しもが

英単語を覚えるのに苦労しているとはいえ、





現状高校3年生までに覚えるべきとされている

英単語数は

たった5000語程度です。







小6の段階で日本語の語彙力の差


中央値と最小ですでに5000語の差がありますね。


それって


小1~高3までに習う英単語の数と(だいたい)同じですよ。







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さて、、、





やりすぎや否や。





本日




国語Day。









とある中学生。


教科書よりもやや抽象的な記述が多い問題集。









2ページ解いて、


件の中学生が


答え合わせに来た時に、


「ちょっと何言ってるか分かりませんでした」


と言いながら、


かなりの問題を間違えていたので、






分からない言葉をすべて調べてもらい、
=いいかえれない言葉


指示語をすべて端的にまとめてもらい、


段落ごとに要約をしてもらい、


さらに全体を短く要約してもらった。






分かりました!


と(多分)笑顔で言っていた。






要した時間は約100分。





。。。。。。





やりすぎや否や。




ま~それで良いのだと思います。




(もちろん、やれると思ってやってもらってます。)







文章の読み方には、法則などなく。


丁寧に丁寧に言葉に向き合うのみであります。













文章に分かりやすさなどあってよいはずがないのです。


文章が分かりやすいのであれば


人間はこんなにも争わないのであります。


己の思いをどれほど正確に書こうとしてしたか。










真摯に向き合うことでしか「速読」には到達しえないのです。










大学生として勉強するなら


たった1ページを理解するのに1週間かけることなんてザラです。


たった1行を理解するために、別の本を読むこともザラです。









だいたいですよ。


文章を書いている人は、言葉を選んでいます。


かなり言葉を選んでいます。


「バグマン」という漫画を見ても想像は出来るのですが、


(バグマンは「マンガ」をテーマにした漫画ですから、言葉とは違いますが、文章を書くプロセスが見えてくるでしょう。)







 

 






たった一言に拘ります。


書き手が拘った一言には真摯に向き合うべきなのです。


「分ける」と言っても「分断」ではなく「区別」ならば意味が異なるのです。








もちろんですよ。


そんな堅苦しいものが「文章」の読み方として正しいというつもりはありません。


自由に、


とんでもなく自由に、


解釈しても良い時はあります。


↓そんな話がこれ↓

willbe-ako.hatenablog.com

 






ですが、


大学生として、


高校生として、


これぐらいの文章はキチっと読めなきゃ困る


ってのが入試問題です。





ならば、


入試問題程度の文章であれば、


読みこなす必要があるのです。











もちろん、

指示語を端的に説明できない子なら、

指示語を端的に説明できる練習はするし、



主語と述語が瞬殺で把握できない子なら、

主語と述語を瞬殺で把握する練習もします。














100分。


たかだか2ページのも満たない文章に向き合う。


こんな勉強楽しくはないですか???






楽しくはないだろう笑



知的好奇心に満ち溢れていないと楽しくはないだろう。








だからこそ。


国語に早めに触れて欲しいと思うのです。


意識せずに無意識に言葉に拘れる子は、


何も苦労しないのです。









無意識にやれないことを意識的にこなす練習はだれだってつらいのです。





文章と真摯に向き合う姿勢をっ



お早めに。












国語において、


問題に正解する


問題に正解しない


なんてほぼほぼどうでも良いのです。


正解する正解しないで演習するから、


大半の子達にとって、


無意味な練習になるのです。






知らない言葉があるから、

読めないのに、、、

解説読んでそれっぽく納得したとて、

国語力は身につかない。