さて、
2023年3月に実施された兵庫県公立高校入試の分析が終わり、
各問題の正答率の発表を待っていました。
兵庫県公立高校入試の問題は、非常に良問で解きやすい問題が多くあります。
ですが、
2年連続で「評論」の得点率が悪いですね。
評論を扱った問題は軒並み受験者の得点率が「30%」でした。
兵庫県の中学生の3割しか正解しない問題です。
問題自体は難しくないと思うので、
原因はズバリ内容が難しいと言うことになるのでしょうか?
2023年3月、兵庫県公立高校入試国語、大問5、評論の出題は↓こちら↓「現代メディア論哲学」からの出題でした。
確かに、教科書に載っている評論より内容は濃く小難しい印象はあります。
ですから、国語力云々の前に、中学生にとって小難しい文章に読みなれていないがために、何言ってるか分からないといった方が良いでしょう。
こういった評論は、過去問対策でどうにかなるものではないと思いますので、日ごろから、やや小難しい内容のテーマを扱った問題集を使用するなどして、
教科書より難解な文章に慣れておく必要があります。
目標点数が、
70点程度であるならばそんなに深く考えなくても、小説/古文/漢文で点数をとれれば、評論を読み切れなくても点数をとれると思いますので、
深く考えなくてもよいでしょう。
しかし、
姫路東や姫路西への進学を考える中学生は国語でも90点程度とりたいです。
ここ何年か姫路東現代文の定期テストを観させていただいているのですが、
そもそも論として、大学生が読むようなテーマを扱った文章が「普通」に取り扱われております笑
そう考えてみますと、
定期テストでばっちり点数とれるから国語はOK!
という雰囲気にはなりませんね笑
ちなみに2022年実施国語評論は「計算する生命」(森田真生)でした。
この本は読んだことのない本ですが、ま~難しいでしょうね笑
2021年は、吉見俊哉さんの「知的創造の条件」です。
これは、2021年あたりに全国的に公立高校入試に引用された文庫からの出典ですから、人気作笑、Willbe図書館にもおいてあります。容易とは言いませんが、難解だとも言えません。
Willbe図書館には、全国公立高校入試において、出題都道府県が多かった本は大体おいてあります。
よければ、
中学生として
「これぐらいの本はよめるようになれよ」
というメッセージだと思って果敢に読書に挑戦してくださいませ。