ここ数週間、SNSで噂になっていた、
小学生がたった1日で19×19まで暗算が出来る本
が気になったので買ってみました。
↓こちら↓
ただのドリルです笑
内容は、ものすごい目からうろこのような内容が書いているわけではないのですが、重要なことがたくさん書いていると思います。
弊塾でも小学4年生以上には、なるべくひっ算をする回数を減らすよう「工夫」して計算するように指導いたします。
計算力の方が後天的に身に付けることが出来ると思いますので、小学低学年に関してはあまりドリルをこなしません。
工夫するためには、
「数はどこまでいっても10のまとまりなんだ。」
といった感覚を身に着ける必要があるため、単純計算力は重視いたしましせん。
とはいえ、
36×3
18×12
といった計算をすべて筆算で計算しなければならない計算力なのであれば、演習スピードが遅くなり、筆算しないお子様より1時間当たりの勉強量は減ってしまうため、
筆算は少ない方が良いのだろうと思います。
注目すべき点があるならば、
この本の導入に「さくらんぼ計算」が5ページも割かれていることですね。
数はどこまでいっても10のまとまりなんだ。
ということが伺えます。
ただ。。。。。
少し諸刃の剣な気がするのは、
機械的に行うならば、
楽しくもなんともないし、
法則性が分からないならば筆算の方が単純で分かりやすいため、
定着はしないのだろうと思います。
お子様がP80以降の「付録」に書いてある内容で理解が出来るならば、
手を出してよいのかなと思います。
算数が得意でも不得意でもなく「普通」だと思うお子様は取り組んでみてはいかがでしょうか?
最小公倍数や高校数学への理解にもつながる内容だとは思います。
おそらくなのですが、
単純丸暗記のパワープレーではなく、こういった工夫を行わずに、脳の筋肉だけで反射てきに問題を解いている場合が、中学数学に躓くのだろうと思います。
機械的に演習して、計算スピードの速さを追求することのみに使用していただいても「算数が好き」「算数が楽」といった感覚は身につくのですが、
威力は半減な気がいたします。
このドリル?本を?出版された方もそういった想いがあるからこそ、各テクニック?の導入に必ずと言っていいほど、サクランボ算を説明しているのだと思います。
教材というのは、教材を作成した人の意図や想いを理解しなければうまく使えないのだなと思う次第です。
ですから、
ドリルなのですが、
取り扱いは要注意です。
さて、
本日も張り切って参りましょう。